第1回 本郷キャンパスの花見スポット

第2回 嗚呼、コマリョー

第3回 「運動会」と「鉄門」

第4回 見ると留年する池〜一二浪池

第5回 イチョウのジンクス

第6回 全体にまとまりのない大学

第7回 「シケプリ」のシステム

第8回 春の行事

第9回 銅像の「裏」

第10回 安田講堂の地下

第11回 赤門のヒミツ

第12回 ドーバー海峡を横断

第13回 弥生から根津へ

第14回 塀を乗り越える学生たち

第15回 東大キャンパスの歩き方

第16回 小石川植物園での昼寝

第17回 落第横丁

第18回 フサカを用いた学生実験

第19回 無料展望台

第20回 宇宙船の侵略

第21回 門と紋

第22回 スクラッチタイル

第23回 猫文二

第24回 図書館のスプリンクラー

第25回 東大キャンパスに名前を残す方法

第26回 ジャングルの中の廃墟

第27回 本郷ノスタルジア

第28回 御殿下(ごてんした)

第29回 駒場らしさ

第30回 一高の柏葉

第31回 レーニン体育館

第32回 東大生協で頭脳パンを買う

第33回 東大病院と龍岡門

第34回 当た〜り〜

第35回 ヤギのつもりが利き酒体験

第36回 思い出のグリスパ

第37回 楠の木陰で涼む

第38回 海辺のリゾート

第39回 ヤギはどこに?

第40回 駒場の散りゆくイチョウ

第41回 学生街の喫茶店

第42回 東大と前田家

第43回 三四郎と歩く本郷

第44回 消えた煙突

第45回 東大球場

第46回 東大キャンパスで酒を飲む

酒にまつわる大学生の不祥事、

法律違反は後を絶ちません。

昔はもっとおおらかだったのにな、

と言いたいときもあるのですが、

酒は時に人を惑わしますので用心するに越したことはありません。

報道されて名前に傷がついてもいけませんので

大学当局もかなり神経質になってきており、

最近ではキャンパス内飲酒禁止のところも増えているそうです。


さて一方、東大はといえば、

そんな風潮ももろともせず酒飲みの天国であり続けています。

飲酒禁止の規定がないどころか、

むしろ「どんどん飲んでください」と言わんばかりに、

あちらこちらに飲酒スポットがあるのです。

例えば、安田講堂前の銀杏並木沿いに位置する学食「銀杏メトロ」では、

メニューに生ビール(250円)が載っています。

なかなか良心的な価格設定ですので

ついつい飲み過ぎてしまいそうですが、

さすがに早い時間から飲んだくれる学生を出してはいけない

という教育的配慮からか、

15時を回らないと注文できないようになっています。


但し学食にもそれぞれカラーがあるようで、

安田講堂下の「中央食堂」には酒類は一切置かれていません。

どうしても飲みたい場合には、

食堂橫の生協で缶ビール(あるいは「東京大学ワイン」や芋焼酎「本郷赤門」)を購入して、

三四郎池の人目のつかない一角(写真1)などで

こっそり一杯、ということになります。

また、酒といえば例年東大の学園祭「五月祭」で、

日本酒の利き酒コーナーが設けられます(第35回の記事参照)。

その開催元の農学部がある弥生キャンパスには、

最近本格的なバーまでもが誕生しました。

この日はあいにく時間が早すぎてまだ開いていませんでしたが、

バーはこの素敵な建物の中にあります(写真2)。

さて、酒に酔えば人間はいろいろやってしまうもの。

10年ほど前、総合図書館前の噴水に真っ裸になってよじのぼる

学生二名の姿を目にしたことがありましたが、

それも酒の魔力のなせる業だったのでしょうか。

また、全部が全部酔った勢いで書かれたものではないのでしょうが、

本郷キャンパスのあちらこちらで見られる

落書きにはなかなかインパクトがあるものが多く、

一見の価値ありです。

ちなみに、私が最近見つけたもののなかで最も強烈だったのは、

下手くそでありながらも味わい深い字で書かれた

「南朝」という落書きでした(写真は自粛)。

書き手が酔っていたのかしらふだったのかはわかりませんが、

意味不明度からして永久保存版の落書きではないかと思います。

写真1

第46回 東大キャンパスで酒を飲む

写真2

いままでの東大探検隊

HOME../ysHP/YsOffice_home.html