東大の本郷キャンパスはかつて加賀前田家の上屋敷だったということは、
以前の記事でもご紹介しました。
キャンパスを歩いていると、
ところどころで三四郎池、赤門、御殿下、懐徳館など
前田家ゆかりの場所に行き当たります。
(それぞれの場所については、第4回、第11回、第28回、第39回の記事をご覧ください)
東大の前身は前田家の藩校だったと言われても
納得してしまいそうな勢いで、
あちらこちらで前田家です。
しかし何といっても加賀百万石ですから、
これだけでは終わりません。
実は駒場キャンパスが置かれている駒場も
前田家ゆかりの場所なのです。
そんなことに気づいたのは私がまだ大学1、2年生の頃。
ある日、
休み時間に駒場キャンパスの周りを歩いていると、
駒場公園というところに迷い込んでしまいました。
大学から歩いて10分位のところです。
公園の中の小道を歩いていると、
背の高い木々の合間に戦前もののドラマに出てきそうな洋館が
そびえ立っているのが見えてきたのです(写真1)。